老眼(老視)の視力矯正
老眼(老視)はご存じのように近くのモノにピントが合わない症状で書物などの小さな文字が見づらくなる症状です。
なぜピントが合わなくなるのか・・?
目の中にある水晶体は近くを見るときに膨らみピントを合わせます。
老眼(老視)になって、目的の距離で見るための調節が行なえなくなったときは、その不足分を凸レンズ(老眼鏡など)で補ってあげれば良いということになります。
つまり、読書等に必要なメガネ度数は通常4D(焦点距離は25センチメートル)から、その人の調節力を引いた残りの度数が、最も適正な近用メガネの度数になるのです。
余談になりますが、
老眼(老視)の視力矯正は個人差はありますが年齢によって近くを見るための調節力は決まっています。確実に老眼(老視)年齢の方が、「私はまだまだ老眼ではないよ!」と言う方がおります。その場合、遠くが近眼(近視)で見づらくなっている場合が多いです。
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それではひとつ、具体的な例をあげて説明してみます。 50歳の人が30センチのところで本を読みたいと思った場合をとりあげてみます。
まず、読書距離は、実際上30センチで楽に本を読むためには、25センチまで本を引きつけても、何とか頑張って見ることの出来る程度にしておかなければなりません。そのため、計算上の読書距離は、多少近めの25センチと設定します。
次に、50歳の人の近点距離は、平均40センチです。
以上の材料から計算すると
4.0D-2.5D=1.5D
ということになりますから、この人には十1.5Dの近用メガネを掛けさせてあげれば良いということになります。
なお、このような計算をやってみて、もし答えの数字のところに、マイナスの符号がつくようであれば、まだ近用メガネが要らない、すなわち、まだ老眼(老視)になっていないということになります。
■近用メガネを装用した場合の遠点
近用メガネ(老眼鏡)を掛けて遠方を眺めだ場合ぱ、凸レンズによってわざと近方に焦点を合わせているのですから、人工的な近眼(近視)ということになります。従って、当然遠景はボケてしまいます。
この場合、装用した凸レンズの焦点距離と等しいところまでは物がはっきり見え、レンズの焦点の位置から先きのものは、すべてボンヤリしてしまいます。この意味で、近用メガネ(老眼鏡)を掛けた眼の遠点は、そのメガネのレンズの焦点と等しいということになります。
この現象を、さきほど例としてあげた、50歳の人にもう一度照らし合わせてみて説明してみましょう。
この人の近用メガネ(老眼鏡)の度は十1.5Dでしたから、このレンズの焦点距離を求めてみます。途中の計算は省きますが,十1.5Dのレンズの焦点距離は66.666……センチ,大体のところでは67センチです。
このことは、眼前30センチ用の近用メガネ(老眼鏡)を掛けても、67センチまでのものなら、多少離れていてもはっきり見えることを意味しています。そして、もっと年をとって度の強い近用メガネ(老眼鏡)を掛けるようになるに従って、レンズの焦点距離は短くなってきますから、わずかでも離れたところにあるものぱ、ボンヤリしてしまうのです。
■近用メガネ(老眼鏡)を装用した場合の明視域(見ることの出来る範囲)
調節域とは見ることの出来る範囲のことですから、近用メガネを掛けたときの遠点と近点が分れば、すぐ答えが得られます。
前記の例では、25センチから67センチまでの間の42センチになります。
近用メガネ(老眼鏡)の度が強くなればなるほど、その調節域は狭くなります。

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